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目の前でてんかん発作を起こした人への対処法

2020年01月03日

てんかん発作は突然起こり、突然終わるのが大きな特徴です。
てんかん発作は、たったの1秒で始まることもあります。そして突然終わると言われています。
発作そのもので命を落とすということは滅多にないので、まずは、あわてないことが重要です。落ち着いて冷静に対処しましょう。

発作は、場所や時間を選びません。食事中であれお風呂の中であれ道端であれ、ところかまわずに起きる可能性があります。
道端でバッタリと倒れた時は、安全の確保が第一です。車が通る場所などでは、安全な場所に移動させて周りにある危険な物を遠ざけること、そして頭を打ったりケガをしていないかを確かめましょう。
一人では対処が大変な時は、周りの人に協力してもらうことも重要なことです。

屋外だけではなく、室内でも発作を起こすことはあります。
意識がぼんやりとしたような状態のまま、特に意味も目的もなく室内を動き回っているような時は、無理に行動を止めるのは良くありません。
思わぬ抵抗を示して危険なこともあるので、一定の距離を保って共に動き、危険なものを取り除いて見守って回復するのを待つのがベターです。

入浴中に発作を起こすこともあります。お風呂のバスタブの中で発作を起こした時、多くのご家族は慌てて浴槽から体を引きあげようとします。
しかし、重くてなかなか浴槽から体を引き上げることができず、大変なこともあるようです。
小さなお子さんなら引き上げることが可能でも、小学校の高学年以上ともなると、浴槽から引き上げるのは大変でしょう。

浴槽の中で発作を起こした時は体を浴槽から出すのではなく、栓を抜いて排水してください。
顔だけでも出せればOKですし、重たい体を浴槽から引き出すよりも排水する方が早いです。
大量にお湯を飲んでいる場合や呼吸をしていない場合は、迷わず119番通報してください。浴槽から体を引き上げるのは、救急隊員に任せましょう。
てんかん患者さんは極力一人で入浴しないで家族と一緒に入浴するのがベターですが、無理なら「今からお風呂に入るよ」と、必ず一声かけることを習慣づけましょう。

てんかん発作を発症した人にしてはいけないこと

目の前でてんかん発作を起こしているのを見ると慌ててしまいがちですが、慌てて対処するのはNGです。
大声をかけたり体をゆすったり抱きしめたりは、してはいけない対処法です。

また、おじいさんやおばあさんの世代では「口にスプーンや割り箸を入れるといいよ」と言う人もまだいるようですが、これは絶対にやってはいけないことです。
これは昔の対処法で、間違ったやり方です。これだけはやらないようにしてください。
口の中を傷つける可能性や、窒息のリスクがあります。また、思わぬ抵抗を示して危険なことが多いです。

食事中にてんかん発作を起こした時の対処法ですが、食べたものが喉に詰まって窒息して呼吸が止まるということはほとんどないので、無理矢理に口の中に手を入れて食べ物を出そうとするのは、やってはいけない対処法です。
口の中にスプーンを入れるなどは、しないようにしてください。

それよりも、手に持っているフォークで顔を突いたり食器をひっくり返してやけどをしないように、気をつけてください。
フォークを手から取ろうとすると、抵抗することもあると思います。このような場合は無理やり取ろうとしないで、フォークの先にタオルを被せるなどの方法が安全です。

発作が起きて救急搬送した場合、搬送先の病院では何時何分頃から発作が起きたのか、どのような状況だったのか眼球や頭はどちらの方向を向いていたか、発作を起こす前の状況はどうだったのかなどを聞かれます。
慌てていたために何時何分頃に発作が起こったのか全く覚えていない、というケースも時々ありますが、これはできるだけ避けたいことです。
発作が起きたら時計を見て、何時何分に発作が起きたのか時間を記録しておきたいものです。発作時の状況や発作前の様子も、きちんと医師に伝えましょう。